KAZUMI SEKI
“FIRST SOLO EXHIBITION“
関かづみ・初・個展
09.04 - 09.14 2020
ARTIST RECEPTION - 09.05.2020 19:00~22:00
はじめに
それまでほとんど縁の無かったアートの世界に足を踏み入れてから 8 年。留学先のアメリカから日本に帰国したタイミングで、これまでの自分の歩みを振り返りたく思い、個展を開くことにしました。アートを創ることが好きになったのは正解がないから。そのときそのときの“いまここ”で自分が感じていることを丹念に紡いで作品にしてきました。過去の作品と、新型コロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛中に制作した作品とを合わせて展示いたします。
略歴
大学では心理学を学ぶ。会社員として働いた後、紙を使ったアートに関心を持ち、 2012-2014 年にサンフランシスコの Academy of Art University にて Book Art, Printmaking, Paper Sculpture 等を科目履修する。Book Art を中心にアートについて更に学びを深めるため 2014 年、シカゴにある Columbia College Chicago の専攻科Interdisciplinary Book and Paper Arts に入学、2018 年に MFA を取得・卒業。卒業後はシカゴの、パフォーマンスに特化した dfbrL8r Gallery にてインターンシップとしてアメリカ国内および世界的な performance artists の活動を支えつつ、自身の作品作りを行う。 2019 年秋に日本に帰国。
Artist Statement
アートを創り出すことを通じて、私は、自分らしさを取り戻し、自分に正直に生きることができているように思います。特に artistʼs books では、ことば・イメージ・色・手触り・形それぞれが相まって、ひとつの世界を作りあげます。その一つ一つの要素を自分の感覚に合うように丁寧に選んでいく作業は、自分を大切にすることのようでもあります。いわゆる “本”の形にとらわれる必要もなく、自由に自分を表現すること。これが魅力となってアートを続けてきました。自由に自分を表現するためには、自分をさらけ出すちょっとの勇気が必要なこと、安心に感じられるところではその勇気を出しやすくなることにも気がつきました。自分を自由に表現することは、アーティストに限らず、どの人にもあるといいことだと思います。私の Encounter Cycle というアートイベントの活動は、もともとは自分の居場所が欲しいという思いから始めたものではありますが、いっときのことかもしれないけれど、参加者のみなさんにとっても安心して自分の表現をできる場になればという願いを込めて続けています。作品を通じて、自分らしく生きることの喜びを少しでも伝えられましたら嬉しいです。