以前本で読んだ言葉「この世には赤の他人など存在しない」なぜなら「相手の存在を認識した瞬間、自分のこころを相手に投影してしまうから」。相手の顔や声を知った時点で、我々は無意識にその人に対して自分のイメージを投影している。わたしはずっと、他者の象徴として、くまのぬいぐるみを描いてきた。ただの布や綿でできたそれを、ある種の生命を持つものとして感じてしまう。くまのぬいぐるみは、わたしにとって、自己から外部の世界への窓となる「あいだのひと」である。わたしは「わたし」自身が持つこころを、「あいだのひと」を通して見る。
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Earlier Event: March 4
安田拓郎 「あいだのひと」
Later Event: September 16
EDITOR'S NOTE ーあるひとの収集日記ー